MAMP環境にCakePHPを導入する

CakePHPは、Ruby on Rails風のPHP開発フレームワーク

小規模のアプリケーションを作る分には全く必要ありませんが、複数の機能が絡み合ったそこそこ大規模なアプリケーションを作るなら、導入してもいいかも。
Ruby on Railsと違って、PHPが動くサーバー環境ならどこでも(たぶん)動作する、というのも魅力です)

CakePHPのダウンロード

以下のサイトからダウンロードできます。

http://www.cakephp.org/

現時点の安定バージョンは1.1ですが、1.2を導入しておいた方がいいような気がします。というのは、1.2では、記述するコードがいろいろ変わる(1.1で使えていたコードが使えなくなったりする)ので…。僕は1.2にしました。

CakePHPMAMP環境に設置

CakePHPは、特別なインストールなどの手続きは一切必要なく、ウェブアプリケーションを構築するドキュメントルートに、ダウンロードしたファイル群をまとめてボンとおけばいいという、とても簡単なものになっています。

僕はEclipseを使っているので、Eclipseを使う前提で説明します。

まず、Eclipse起動時に指定するワークスペースを、以下のディレクトリに設定します。

/Applications/MAMP/htdocs

ここは、MAMPウェブアプリケーションを構築するドキュメントルートです。(初期設定ではこうなってます)

これでEclipseを起動したら、新規のPHPプロジェクトを作成。
(仮に、プロジェクト名=hoge とします)

すると、

/Applications/MAMP/htdocs/hoge

というディレクトリができているはずなので、この配下にCakePHPのファイル群を設置します。

先ほどダウンロードした圧縮ファイルを解凍して、中に入っているファイル群を全部まるごとドンと、上記ディレクトリにコピペします。

このとき気をつけなければいけないのは、Finderの標準設定では非表示になっている.htaccessももらさず移動させなければいけないということ。
.htaccessを移動しそこねると、CakePHPを動かしてページを表示させたときに、スタイルシートがきいていない画面が表示されるなどの不具合にぶつかります。

"."で始まる隠しファイルをFinder上で確認しながら作業するには、Finderの設定を変更して、隠しファイルを表示させる設定にするのがいいかもしれません。

設定方法は、ターミナルを立ち上げ、

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE

と入力するだけ。
ちなみに、元に戻すときは、

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles FALSE

でOK。
また、

killall Finder

と入力すると、Finderが再起動します。これで設定が反映されます。


これで設置は完了。(といっても、DBとの連動などは一切していませんが…)

MAMPのドキュメントルート設定を変更

CakePHPは、デフォルトではドキュメントルートに設置することになっているようです。というわけで、MAMPのドキュメントルート設定を変更し、CakePHPを設置したディレクトリをドキュメントルートにしてしまいましょう。

  1. MAMPアプリケーションの画面で[環境設定]をクリック
  2. [Apache]を選択
  3. [Document Root]欄を、CakePHPを設置したディレクトリに変更


なお、ドキュメントルート以外のディレクトリにCakePHPを設置したい場合の注意点は、以下のエントリーに詳しく書かれているようです。

http://feedtailor.jp/oishi/2007/04/cake.html